axes femme デザイナーってどんな人？ 7月の注目アイテムとともにご紹介♫

商品企画のメンバーは、衣料チーム2人、雑貨チーム3人の合計５人です。毎月約60型は新作が発売されるのですが、私はその内の30型、多いときで40型くらい担当します。

大体発売日の３ヶ月前くらいから、アイテムの選定・デザイン・スタイリングなどを考え始めますね。

普段、あまりデザインについてお話しする機会は少ないので、がんばります！（笑）

最初にご紹介するヴィンテージレースのセットアイテムは、ブランド20周年を記念した第一弾限定アイテムです。

ブランドとして大切にし続けてきる３つのテーマ、ヴィンテージ、エレガント、クラシカルの中から、ヴィンテージをテーマにデザインしました。

今回白と黒の２色展開なので、同じデザインでも選ぶ色によって雰囲気がガラッと変わることを表現したいと考えていました。具体的にはポーズを同じで、シンメトリーで撮ってくださいとリクエストして。まとう色と、表情だけが違うんです。

axes femme は元々「ヨーロピアンヴィンテージを日常に」というコンセプトがあるので、白は優雅なパリジェンヌと、黒は凛としたフランス人女優のようなイメージで、メイクもお願いしました。

はい！ ワンピース、トップス、ケープの3型です。もちろん単品ずつでも着ていただけるのですが、トータルで着ていただくことで20周年コーデが丸ごと叶います！

「夏は涼しく過ごしたいけど肌を露出しすぎるのは気になる」というお客様の声を多くいただいていたので、着回しによってご自身の好きな装いを楽しめるスタイルにしたいと思いました。ワンピースはコーディネートとしては楽ですが、例えば屋外と室内など気温の変化にも対応しようと思うと調整が難しいので…。axes femmeはレイヤードスタイルも人気なので、喜んでいただけるかな、と。夏らしく、素材はちょっと透け感を意識してみました。

素材の面では、axes femmeのヴィンテージといえば、の、レースをふんだんに使ったところです。トップスに3種類、ワンピースに4種類、ケープに4種類。どれも、アンティークさを感じる色味や柄のものをセレクトしました。

意識したのは「くすみ」で、実は真っ白のレースをアイボリーやクリーム色に染めたものもあるんですよ（笑）。真っ黒のレースも、光沢感にこだわって染めました。

実際に実物を見ていただけると、この絶妙な違いも気がついてもらえると思います！

そして、たくさんの方に着ていただきたいので、着る人を選ばないサイズ感やシルエットを心掛けました。

axes femmeのお洋服は、普段からキャミワンピースは肩紐の長さを調整できるようにしたり、伸縮性のあるリブカットソーでトップスを作ったりと、さまざまな体型の方に着ていただきやすいアイテム展開です。

はい！今回は20周年限定アイテムということもありますので、ブランド立ち上げから好きでいてくださるお客様にも愛してもらえるお洋服を目指しました。

例えば、お洋服の着こなしで気にする人が多いバスト周りには着心地のいい伸縮レースを使い、グラマーな方もスレンダーな方にもフィットするように。ウエスト部分はゴムの仕様なので、クシュっと縮んでもかわいく見える素材を選びました。

axes femmeのお洋服は、世代を超えて親子で楽しまれることも多いので、色違いで着ていただくのも素敵ですよね。

お母様は黒でシックな雰囲気、お嬢様は白で柔らかい雰囲気。交換していただいてもいいですし、お手持ちのaxes femmeのお洋服と合わせて、たくさんアレンジしていただきたいです。

夏ですしね♪（笑）。お花のシリーズは3年前から続けているのですが、毎年特に人気なのがひまわりとかあじさいなんです。

以前はすずらんやすみれなど、ヨーロッパらしいお花のモチーフも選んでいたのですが、春に桜柄が即完売したことをうけ、着て行く場所がイメージしやすい柄は手に取りやすいのかなと思いました。

実際、花柄シリーズは桜なら桜、ひまわりならひまわり畑など、同じお花と一緒にお写真を撮って、SNSにあげてくださるお客様も多いんですよ♪

今年はひまわりをクロスステッチの刺繍で表現したいと考えていて、それに適した生地、アイテムの順番で決めました。

刺繍を入れるには生地が薄すぎると穴が空いてしまうのでハリのある素材を選び、この素材でワンピースは夏には重たすぎるかなと思ってスカートにした、という感じですね。

去年がワンピースだったので、すでにひまわり柄アイテムを持っている方にも新鮮さを感じてもらえたら、との思いもあって、2ピーススタイルにしました。

ブラウスは、トレンドのパイピングを施してスカートの色味と統一感を持たせました。単品使いも可愛いですが、セットで着た時の唯一無二感は意識していましたね。

お袖が実は2wayにもなっていて、ボタンをつけるとフリル袖になり、ボタンを外すとよりトレンドを意識した肩空きデザインになります。ベーシックとトレンド、ガーリーとフェミニン、どちらもお好きなように着て欲しいですね。

細かいところですが、ボタンにも注目してもらえたら嬉しいです。実はこれも、ヴィンテージっぽいお色味にしたくて、染めてるんです。ボタンの中をよーく見ると、イエローがかった色味になっています。

涼しげな印象は持たせたいけど、透け感が強すぎると特にトップスは着づらいと思うので、細かめのギンガムチェックをベースに選びました。

シアー素材を選んだ理由としては、見た目の涼しさもありますが、プリントが綺麗にのるんですよね。axes femmeのお洋服は、プリントものが人気なので、綿よりもプリントが映えるもポリエステルなどの化学繊維を選ぶケースが多いです。

その中でもなるべく肌あたりが柔らかいもので、見た目も涼しく、着やすくしたいなと思って、じゃあシアー系がいいなと。

スカートの刺繍は、クロス刺繍は難しい柄が表現しにくいので何度も修正しました。カントリーっぽい素朴な雰囲気を諦めきれなかったので、無事可愛く仕上がって、とっても安心しています。

和のテイストを普段使いの洋服に取り入れられるのがaxes femmeの強みになるかな、と思っていまして。個人的にゴッホのようなジャポニズムがすごく好きで、日本文化をヨーロッパのもの＝洋服に取り入れる商品を作ろうと思いました。

この柄を作るために、まず打ち上げ花火や線香花火の写真を集めました。煌びやかなイメージにしたかったので、配置にもこだわって。グラフィックを作ってくださる方がいるので、バランスを見ながら、細かく調整していきました。

デザインにもトレンド感をプラスすることで、手に取りやすい一着になったと思います。

首元はリボン結びできるデザインで、チョーカーをつけているようなデザインに。

今年、胸元が開いているデザインが流行っているのですが、ここの空き具合を気にされるお客様も多いので、シャーリングにして着る方の体に合うようにデザインしました。これならば、グラマーな方も安心して着られますし、華奢な方もゆるゆるにはなりません。

それと、夏の着こなしで必ずと言っていいほどお悩みに上がる二の腕の露出問題も、５部丈にすることでクリアしています。

あとは、そうですね。

これを着て花火大会などにも行ってもらえたら嬉しいなと思っていて、屋台などでたくさん食べても苦しくならないように、ウエスト位置を高めに設定しました。これで胃を圧迫しにくいし、さらにはスタイルアップ効果も狙えて、一石二鳥です（笑）。

ベルトなどの小物がなくても一枚でさらっと着てもらえるだけで、コーディネートが決まります。暑い夜、浴衣を着るのは大変だけど、夏を思い切り楽しみたい！という方に、このワンピースをさらっと着て、お出かけして欲しいですね♪

首元のリボンに付けたビジューのチャームが、夜空にとっても映えると思います♡