axes femme 春の新作カタログ「大正ロマン コレクション」の注目アイテムをディレクターに伺いました!

axes femme Spring collection「大正ロマンコレクション」のカタログがついに公開♡

今回は、最新カタログ掲載アイテムの中から、注目アイテムをディレクターに伺いました!


〜大正ロマン コレクション〜


憧れと浪漫溢れた時代をオマージュ
アクシーズファムのエッセンスを加えたニューコレクション

一足先に身に纏って。
春は短し、召しませ乙女。


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ディレクター

「大正ロマン」をテーマにコレクションのイメージをだしていきました。

「大正ロマンコレクション」のアイテムの中から、コート・トップス・スカートの3点をご紹介します。

ケープ付きインバネス風コート

インタビュアー

まず、「インバネスコート」とは、どのようなお洋服なのでしょうか?

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ディレクター

最近はあまり聞かなくなったので、聞き馴染みのない方もいらっしゃるかもしれませんね。

「インバネスコート」はもともとは男性用のコートで、日本では大正時代に流行ったものです。和服の大きな袖が邪魔にならないデザインなので、洋装とMIXしての着用も多かったそうです。

シャーロック・ホームズのトレードマークとしても有名なお洋服なので、見たことのある方は多いかもしれません。

和洋折衷の雰囲気も感じられ、今回のコレクションのテーマ「大正ロマン」にぴったりだったので、女性らしいお洋服になるようディテールを調節していきました。

インタビュアー

ポイント盛りだくさんのアイテムですね…!特にこだわった部分はどこですか?

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ディレクター

まずはケープですね。男性用の「インバネスコート」はもう少しざっくりとしたマントのような形なのですが、ブランドらしさを加えアレンジしました。

前の釦を隠すことでプレーンに仕上げ、大人びた印象に。今回はあえて飾り釦を付けずに、隠し釦にしました。よりラインが映える仕上がりになったと思います。

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ディレクター

細かいディテールはクラシカル感をより感じていただけるよう、釦使いにこだわっています。例えば長めの袖カフスに落ち着いた色味の3連釦をあしらったり、同じ釦を襟につけ釦同士をチェーンでつないだりしています。

釦をつなぐチェーンとケープは、取り外しができるようになっています。どちらも外すとシンプルな雰囲気になり、トレンチコートのように着られるので、普段使いにもおすすめです。

インタビュアー

カラー展開は黒、ベージュと…カーキでしょうか?

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ディレクター

カラーは「黒」と「ベージュ」に、緑がかった「グレー」の3色展開です。

「黒」と「ベージュ」は、着回しやすいベーシックなカラーなので、あまり迷わなかったのですが、3色目を何色にしようか迷いました。

ピンクやサックスなどの春らしいカラーも考えたのですが、大正時代の時代背景も考えて、ミリタリー感のある「グレー」を優先しました。

カタログのスタイリングと同じように、ケープを付けて前を全部閉じ、ベルトをキュッと締める着こなしがおすすめです。カッチリとした雰囲気で、とても綺麗に着ていただけます。

インタビュアー

もともと男性向けのアイテムを、どのように女性らしくデザインしたのでしょう?

インバネスコート
大正時代 / インバネスコートを着ている男性
出典元:Wikipedia

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ディレクター

ケープの「丈が長めで大きく着るサイズ感」は、インバネスコートを踏襲しています。一方で、ウエストラインを絞ったり、切り替えを入れてフレア感を出したりして、女性らしいシルエットを創り出しています。

素材感に関しては、起毛していたり、もっと厚かったり、チェック柄だとメンズライクな印象になりますが、トロッとした柔らかい素材を使うことでフェミニンになります。

お袖はギャザーを寄せてボリュームを出し、可愛らしい印象に。他にも、襟のサイズ感を少し大きくしたり、布地の広がり方だったり…男性用のお洋服を元にしていたとしても、本当に細かいディテールの積み重ねによって、axes femme独自の女性らしさを出せるんです。

インタビュアー

すごい…!お話を聞いてから改めて見てみると、絶妙なデザインの足し引きが繰り返されて、この美しい完成形になったのだと、しみじみと感じます…。

薔薇刺繍入襟セットトップス

インタビュアー

次に、トップスのポイントを教えてください!…刺繍が華やかですね!

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ディレクター

付け襟の刺繍を絵画のような雰囲気にしたいと思い、色味にこだわって作りました。

身頃は伸縮性があって着やすいリブ素材。お袖のフリルやレース使いは、axes femmeらしい繊細なディテール。さりげなくあしらったリボンもアクセントになっています。

シンプルながらもポイントが効いているアイテムなので、一着でトップス使いもできますし、インナーとしても着られる。着回し力抜群のトップスです。

カタログのスタイリングでは、袴のようなシルエットのパンツと合わせています。和洋折衷の雰囲気を感じられるコーデを楽しんでもらえたら嬉しいです。

インタビュアー

シンプルなデザインに、豪華で上品な薔薇モチーフの刺繍が映えますね。

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ディレクター

色んなお洋服に合わせていただきたいので、刺繍が入った襟は取り外し可能な「付け襟」にしました。

スタンドカラーのブラウスや、丸襟シャツなど、襟付きのお洋服に重ねるのもおすすめです。

インタビュアー

あれ?付け襟の色なのですが、黒だけ少し違いますね。

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ディレクター

そうなんです!

このトップスは白・サックス・黒の3色展開ですが、黒だけ襟の色を少しアイボリーよりの色味にしました。

黒と白で、色のコントラストが強すぎると幼い雰囲気になってしまうので、上品に着られるようにくすんだ色味に調整したんです。

ちなみに、白とサックスは襟の色は同じですが、刺繍の色を変えてあります。

ローズガーランド柄ロングスカート

インタビュアー

最後に、スカートのポイントを教えてください!

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ディレクター

薔薇をメインに、ガーランドのように並んだような配置にしたのがポイントです。

さらに、凹凸のある素材にプリントすることで、高級感を引き立たせました。適度なフレア感で、ワンランク上の着こなしができます。

インタビュアー

ウエスト周りにかわいいディテールがたくさんありますね…!

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ディレクター

ハイウエスト気味のロングスカートなので、インスタイルで着ることをイメージしています。

インスタイルで着たときはウエストまで見えるので、ピンタックを入れたり、ピンタックの横にはピコレースを付けたり、前にはビットを付けたりなど、ポイントをふんだんに取り入れました。

花柄の主張がしっかりとあるお洋服なので、統一感が出るように意識しましたね。

デザインをたくさん盛り込むのも可愛いのですが、上品さやエレガントさの観点で考えるとちょっと違う。足し引きしながら、洗練されたデザインポイントを作れるようにしています。

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ディレクター

ウエストのビット部分は、カラーごとに色を染め分けています。スカートに合うように、細部の色までこだわるのがaxes femmeです。

チャコールはレトロな雰囲気が出るアンティークゴールドに。グリーンは春らしい雰囲気にしたくて明るめのゴールドにしました。


インタビュアー

axes femmeの最新アイテム「大正ロマンコレクション」は、どんなふうに着てもらいたいですか?

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ディレクター

Spring collectionなので春はもちろんのこと、冬物のショートブーツやパンプスなどとも相性ぴったりの丈感にしたので、肌寒い時期からも重ね着しつつ楽しんでいただけたら嬉しいですね。

インタビュアー

「大正ロマンコレクション」を着て出かけるなら、どこがおすすめですか?

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ディレクター

京都や浅草にあるお寺・神社など、歴史を感じる場所は合いそうですね。

あとは、喫茶店もおすすめです。特に、純喫茶の雰囲気がぴったり。コーヒーやクリームソーダと一緒に写真を撮るのも楽しそうですね。